サスティナビリティへの取り組み
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2021年7月、学校法人酪農学園とのあいだでSDGsに係る包括連携協定を結びました。そこから生まれたのが、茶かすから生まれたエコフィードです。
エコフィードとは食品廃棄物を利用して製造される家畜用飼料のことで、環境や経済性のエコと、飼料を意味するフィードからなる造語です。酪農学園大学は、循環型社会の形成に欠かせない飼料としてこの研究開発に取り組み、当社と共同研究を進めました。
飼育を担当したのは、北海道の酪農・畜産の未来を担う学生たちです。一般に肥育期間中には濃厚飼料が使われますが、これを100%エコフィードとしたことも話題を呼びました。エコフィードの利用を推進することで、廃棄物量の削減、国内飼料の向上、飼料価格の安定、畜産農家の経営安定につながるほか、地産地消や製造過程の公表、安心安全な食肉生産という観点からも持続可能な社会の構築に寄与します。
毎年、北海道の公園や自然を舞台にした大規模な清掃活動を、グループ社員がボランティアで展開しています。2023年6月には、生活協同組合コープさっぽろが主催する「Hokkaido海のクリーンアップ大作戦」の中で、「おたるドリームビーチ」のクリーン化をコープさっぽろと共同開催しました。
この活動は、コープさっぽろ主催で2020年から定期的に実施されているもので、海洋と海浜の汚染が深刻視される中で、当社が「できることから始める、そして北海道の海をみんなでキレイにしていく」という精神に賛同し、共同開催したものです。
また10月には、札幌市清田区にある厚別川沿いの清掃を実施し、当社グループ社員のほか、清田区役所やイオン北海道(株)、札幌国際大学のボランティアメンバーも加わり、清掃を行いました。
2023年10月、石狩市と北海道博物館との共催で、石狩市厚田区にある望来浜で海岸漂着物の調査を行いました。
対馬暖流の影響によって、北海道では珍しい南方系の生物などが漂着物として打ち上げられる浜で、多様な自然の成り立ちやその変化が見えるユニークな場所です。データは年を追って積み重ねられ、学術研究に活かされます。
当日は当社社員22名のほか、北海道博物館より5名、石狩市より2名が参加。漂着する自然物・人工物について北海道博物館の学芸員からのレクチャーを受けたあとで、縦30m×横50mの範囲で調査をスタート。海洋ゴミや貝殻などを拾い、区画ごとに種類や量の記録を行います。自然物では貝類が10種程度確認されたほか、メノウ(鉱物)も確認され、プラスチックは個数・重量ともに80%以上が陸からのものでした。漂着ゴミの組成や量を認識し、改めてプラスチック製品のリサイクルやリサイクル推進活動の重要さを実感しました。